MT車(マニュアル車)の運転は、AT車と比較すると難しいです。
クラッチのつなぎ方が悪いとエンストしたり、回転数が合わずにガクガクしてしまったり…
ただでさえモノ好きと思われがちなMT車のドライバーにとっては、すごくカッコ悪いです。
でもそんなMT車を上手に運転できれば、間違いなくカッコいいと思われますよ!
(女子にモテるとは言っていない)
この記事のポイント
- MT車の運転が上手い人はどんな運転をしているのか?
- MT車を上手に運転するためには何を心がけたらいい?
MT車(マニュアル車)の運転が上手い人の特徴
まず、MT車の運転が上手い人は、どのような運転をしているのでしょうか。
代表例をあげていきます。
無駄のない運転をする
アクセルをふかしすぎたり、ハンドルを切りすぎて曲がり終えた後にもう一度反対に少し切って修正する操作が少ない人は運転が上手な証拠です。
このような運転を心がけることで、燃費の向上も狙えます。
同乗者や周りの車や歩行者に不安を与えない
運転している車が、同乗者を含めて周りの人たちが予測できない動きをすると、周りは非常に不安感を覚えます。
明らかにおかしなタイミングで駐車場から道に入ってくる車、見たことありませんか?
周りが安心して運転・通行できる余裕のある運転ができる人は上手です。
同乗者が酔わない運転をする
車酔い(乗り物酔い)は「動揺病」とも呼ばれます。不規則な加速・減速の反復を受ける乗り物の揺れが、内耳(三半規管や耳石器)からの情報と、目や体が受け取った情報が異なることで脳が混乱することによって起こります。自律神経系の反応で、めまいや吐き気・嘔吐などの症状があらわれます。
同乗者に車酔いをさせないためには、アクセルやブレーキを緩やかにすることで縦揺れや横揺れが少なくする運転をしないといけません。
アクセル、ブレーキ、クラッチ、ハンドルの操作をなるべくゆっくり、スムーズな運転が出来る人が上手いと言えます。
あらゆる動作を車に負荷をかけず優しく運転する(エンジン・ブレーキ・クラッチ)
「同乗者が酔わない運転」につながりますが、穏やかな運転をする人はえてして車に優しい運転をしています。
人に優しい運転は、車にも環境にも優しい運転です。
最小限の「半クラ」で発進・運転ができる
発進時に絶対に必要な操作の「半クラ」
でも半クラはやりすぎるとクラッチが摩耗してしまいます。
最小限の半クラでスムーズに運転できる人は上手といえます。
ただし、半クラが短い人でも常日頃から変速時毎に「ドンっ」とショックがくる人はうまいとは言えません。
初心者にも意識してほしいMT車を上手く運転する4つのコツ
上手に運転できない人でも、意識を変えるだけでこれから上達する可能性は十分あります。
ここからは、運転が上手いと言われるためにどんな運転を心がけたらいいのか解説します。
最小限の半クラでスムーズな発進・シフトチェンジをする
半クラの時間は短い方が望ましいです。
半クラの時間が長いと、クラッチが摩擦で熱をもち、温度が上がってクラッチ焼けが生じてしまいます。
逆に短すぎると、ドンっとショックがでて、トランスミッション自体を痛めてしまう可能性があります。
クラッチの繋がる位置を把握し、丁寧に操作できるように練習しましょう。
適切なタイミングでシフトチェンジをする
スポーツ走行を除外して考えます。
シフトするタイミングは、加速の度合いを考慮しましょう。
アクセルを踏み込む時はある程度高い回転数で、ゆっくり加速する時は低い回転数でもシフトチェンジします。
でも実はエンジンには、パワーの出る回転数とそうでない回転数があります。
あまり低い回転数で走らせていると、エンジンがガタガタ言い出すことがあります。
そんな時は無理せずにシフトダウンしましょう。
スムーズなシフトチェンジによるメリット
- 変速ショックがなくなり、乗り心地が良くなる
- 車に優しく、クラッチなどの消耗部品が長持ちする
- シフトチェンジに必要な時間が減るため、よりスポーティーに運転できる
安全運転をする
ここまで、上手な運転をする人は穏やかでスムーズな運転をすることを繰り返し述べてきました。
そのために重要なのが安全運転です
安全運転のために必要な事
- スピードを出しすぎない
- 車の流れに乗る
- 車間を詰めない
- 急加速・急ブレーキ・急ハンドルをしない
- 自分は運転が上手いと過信しない
このようなことが守られていないと、危険を予測できず無理な運転をしてしまいます。
安全運転はなによりも優先すべきです。
上手な運転のコツはMTもATも共通
このページでは、MT車(マニュアル車)の運転が上手い人、上手な運転のコツについて解説しました。
とはいえ、この話はMT車に限ったものではありません。
周りの人やクルマ、同乗者に安心してもらえる運転ができることは、AT車でも同じことです。
また、上手な運転はクルマに負荷をかけない運転につながりますので、結果的に燃費や車を長持ちさせることにつながります。
維持費を節約したい人も、上手な運転を意識していきたいですね。